こんにちは!孝丸です
以前、後輩でもあるクラブの代表とお話した時にこんなことを言ってました
「孝丸さん、ユース年代までは世界的にみても日本はトップクラスなんです。しかしA代表になると世界に勝てなくなるんですよね。これは日本は勝つための技術を教えて強いチームにするんです。世界は育成に力を入れてて基本的な技術を教えるんです。それがその後に勝つに大切なこととなるから世界には勝てなくなるんです。」と言ってました
この後輩は世界を観てきた人です
日本と世界を比べても足元の技術は世界の方が遥かに上です
それがスーパースターを生み出してるんです
育成年代に勝つためのサッカーを教えてしまい、成人期ではなかなか足元の技術は向上しません
世界では育成年代にそのサッカーに大切な基本技術をとことん育成する
その差がA代表で違いが出てくるわけです
サッカーは慌てる必要もなく、育成年代で必ずしも勝つ必要もなく先を見越してもっと大切なことを取得することに莫大な時間をかけ世界のスーパースターに仕上げる
目標が勝つことに拘り指導する日本人
しかし世界はその選手がいかに世界で活躍できるようにするかが目的で指導をする
決して勝つことが全てではなくその先にある世界で活躍する選手育成を目的とする世界
その差がA代表に現れてしまうということです
僕が前々から言っている育成年代のサッカー技術はどうでもよく、たくさんボールを触りなさいというのはこう言うことです
たくさん触ってきた選手はサッカーを教えてもサッカーになっていきます
ただボールを触ってなく戦術等の技術を教わってきた選手はなかなか伸びていかないのも確かです
ボールをたくさん触れば巧くなる
今、芽が出る必要性はなくいつか必ず芽が出て花が咲くのが基礎技術をどれだけ地道にやってきたか、ボールを人よりたくさん触ってきたかだと思うのです
強さではなく巧さ
それが育成年代で何より大切なことだと思います
強さは後からでも身に付きます
しかし上手さはジュニア世代からコツコツやらないと身に付きません
慌てれば慌てるほど雑な選手になってしまうこの世界で、いかに気長にコツコツやらせて見守るかがこれから先のこの子の成長に繋がるのだと思います
また世界では基礎技術と共にフィジカルも平行して取り入れています
それは基礎技術を上げるための能力として必要なフィジカルということです
日本ではまだまだその点での思考が遅れているのも確かです
我々トレーナーもいかにその子の能力を上げて最高のプレーヤーに仕立てられるよう日々勉強をしています